子どもにとって、物語を読んだり見たりすることは、ことばの発達や想像力、論理性、情緒性などを育てる大切な活動の一つです。大人にとっても物語活動は、ストレス解消や癒しと同時に、発想の転換や人生の転機になったりといった効果があります。
最近は、科学的・論理的思考を求められる一方で、災害や戦争、環境など、子どもたちが、人間の力ではどうにもならないことや、答えのないことを考えなくてはならない機会も増えています。また、今の子どもたちの多くが人間関係などのコミュニケーションストレスも抱えています。
物語体験を通じて、さまざまな状況を想像したり、感情を伴う疑似体験を通じて自分の気持ちを表現したり、相手を思いやるなどの経験も有効ではないかと思います。
また、子どもに限らず、さまざまな場所や商品やできごとなどが持っている物語のエッセンスを掘り起こすことで、地域のアイデンティティ開発や企業のマーケティングなどにも物語は活用できます。
ストーリーワーク・ラボでは、読む、聞く、見る体験する、遊ぶ、作るなど、物語活動を幅広く捉え、その効果について研究し、自然体験や季節感、歴史や時代感、製品や仕事などといったさまざまなテーマや目的、素材、対象年齢に応じて、物語ワークショップの企画・実施、コンテンツの企画・開発などを行います。